このVAIO Pocketは、音楽プレーヤーとしてだけではなく、HDDを活かしたストレージ機能やデジカメのバックアップとしても使えるらしい、私にとってはとても魅力的な製品です。しかし、、世の中のHDD系音楽プレーヤーの主流のMP3はサポートしていません。それはなぜ?
それは、SONYだからです!SONY独自のATRAC3を搭載する事で、その他エンコーダーの特許を使う事なく、日本固有の音楽プレーヤーMDで培ったATRAC3再生専用機となり、MP3ファイルは再変換して利用する事なる。
ソニーがなぜこうした戦略を採ったのか?ATRAC3は日本固有のMDという音楽プレーヤーだけで成り立つエンコーディング方式で、なぜ?ただのオーディオプレーヤーとして考えた場合、ソニーの音楽戦略は非常に特殊で複雑になっている。ソニーのポータブルオーディオは、カセットテープに音楽を録音して持ち歩くという、ウォークマンから花開いた。それがCDウォークマンになり、MDウォークマンへと移行してゆく。
電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によると、カセットタイプのポータブルプレーヤーの出荷台数は、1999年にはMDタイプのそれに抜かれている。そして2003年のポータブルMD出荷台数は、既に市場は飽和していると言われつつも、300万台を突破している。MD付きステレオセットをそれに加えれば、500万台を軽く超える。
一体何を言い出したかと思われるかもしれないが、ソニーが“ATRAC3”というフォーマットを簡単に捨てられない理由は、この普及率にある。この資源は、きっといずれ利用できると踏んでいるに違いない。
ATRAC3は、VAIOのSonicStageでデフォルトの音楽圧縮フォーマットとなっており、メモリベースのソニー製ポータブルプレーヤーなどは、頑なにATRAC3にのみ対応してきた。そして当然とも言える流れで、VAIO PocketもARTAC3と、その拡張フォーマットであるARTAC3 Plusにのみ対応している。
ATRAC3は、初期のMDに圧縮フォーマットとして採用されていた「ATRAC」が元になっている。MDが登場したのが1992年だから、その基礎は12年前に作られた技術であり、MP3などよりもはるかに古い。その後、より圧縮率を高めたATRAC3が、現MDの基本フォーマットとなっている。
(ATRACは確かに歴史が古い技術ではあるが、最新フォーマットのATRAC3 Plusに注目すれば、MP3やAACなどと比較しても決して音質的に劣るものではないと思う・・が。)
これは、良い見方をすれば既にNetMDがある人にとっては、VAIO PocketはATRAC3再生専用機であるということから、ATRAC3というフォーマットは、ノンPCユーザーにはMP3よりも普及していると言える。結局は、録音するために何を使うか次第で決まるものと考えると納得できる部分もある。
しかし、ATRAC3の録音は、CD/MDラジカセやミニコンポで行うのが主流で、VAIO Pocketとラジカセを繋いでCDから録音出来る訳ではない。。。
VAIO Pocket見ると、モノとしての質感は高く、リモコン機能や、Apple iPodよりも家電としてのの質感は十分ある。。だがiPodを買っているのは、パソコンユーザーで、このアリアにATRAC3・ATRAC3 Plusで参入してシェアを確保する事ができるのだろうか?
最近のSONYは、以前のように信者と言われても購入したくなる製品が少ない、最近SONYの別部隊から発表されたポータブルAVプレーヤー「HMP-A1」は、なんとATRAC3が再生できない。その代わりMP3が再生できる!?コンセプトが迷走していて、購入する方も混乱してしまう。きっと販売するお店ですら、どっちが何か判らないのではないだろうか??
せっかくの新VAIO製品のVAIO Pocketも次が出るのか?出るとしてどうなるのか?製品としてちゃんとユーザーこの声を聞いて開発していただきたいものですね。
しかし、音楽プレーヤーとしては微妙ですgあ、デジカメのHDDストレージとして+α機能を考えると、非常のお買い得です。旅行に行ってもこれで音楽聴くこともデジカメの保存にも使えることを考えると、いいかも!!
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