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January 13, 2007 space
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宇宙の運命を握る「暗黒物質(ダークマター)」

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この宇宙は永遠に広がっていくのか、それとも閉じていくのか。そのカギを握るのが「暗黒物質(ダークマター)」やダークエネルギーだ。宇宙の全エネルギーの約4分の3を占めると考えられているのに、その正体はよくわからない。X線天文衛星「チャンドラ」で銀河団を観測した結果、宇宙はダークエネルギー「暗黒物質(ダークマター)」によって加速度的に膨張中だ、とNASAは5月半ばに発表した。何十億年か先、夜空には星が見えなくなってしまうかもしれない。
 
 

080822-black-holes_big.jpg

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 「暗黒物質(ダークマター)」という言葉が使われだしたのは今から6年前のこと。二つの別々のチームが超新星を観測したところ、宇宙の膨張速度は「加速している」という驚くべき観測結果を得た。
 
それまで宇宙膨張の速度は「減速している」と考えられていたのだ。加速しているということは、物質の重力に反して膨張させようとする謎のエネルギーがあるはずだ。正体のわからないこのエネルギーは「ダークエネルギー」と名づけられた。
 
宇宙の膨張が「加速」するか「減速」するかでナゼそれほど大騒ぎするのか。それは宇宙の運命を大きく変えるからだ。減速すれば、銀河と銀河の間の距離はだんだん小さくなっていき最後にはぶつかり崩壊する。加速を続ければ、銀河と銀河の間はどんどん離れていきスカスカの宇宙になる。さらに超過速度的に進めば星や物体さえも引き裂かれてしまう。
 
イギリス・ケンブリッジの天文研究所のスティーブ・アレン達はNASAのX線天文衛星チャンドラを使って、10〜80億光年の距離にある26の銀河団が遠ざかるスピードやX線が出す高温のガスを調べた。その結果、宇宙の加速度的な膨張は約60億年前に始まり、そのスピードは一定で「Big Rip」が起こるほどではないことがわかった。わたし達が原子レベルで引き裂かれることはなさそうだ。(その頃は勿論生きてないけど)
 
さらに今回の観測で宇宙の75%はダークエネルギーが占め、21%がダークマター(暗黒物質)、星や銀河はわずか4%に過ぎないこともわかった。宇宙のほとんどが「見えない物質」で占められているなんて。わたし達は宇宙のほんの一部しか見ていなかったんですね。
 
 
 2005-04-30 21:30:23
  
 エックス線天文衛星「チャンドラ」ダークエネルギーのページ
(ダークエネルギーで銀河が広がっていくアニメーションは必見)
http://chandra.harvard.edu/photo/2004/darkenergy/
 
 
 暗黒物質の分布、銀河そっくり 誕生と進化裏付け
 
 宇宙に満ちる正体不明の「暗黒物質(ダークマター)」の分布図の作製に、愛媛大など日米欧の研究チームが成功した。ダークマターの存在は知られていたが、分布を突き止めたのは初めてで、銀河とよく似た分布が確認された。ダークマターが銀河の誕生と成長を促したという現在の宇宙論を裏付ける成果だ。7日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表する。
 
ダークマターは宇宙の質量の4分の1近くを占めながら、光や電波を出さないために観測できない未知の物質。ダークマターによって、宇宙のちりやガスが集まって星や銀河が誕生したと考えられている。
 
研究チームは、ダークマターの重力によって、その背後にある銀河の形がゆがんで見える「重力レンズ効果」に着目。米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡や米ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡で、50万個の銀河のゆがみ方を観測、80億光年先までのダークマターの3次元分布図を描いた。
 
その結果、ダークマターが集まる空間には銀河も集中していることが確認された。現在の宇宙論では、ダークマターの密度の濃淡によって銀河が密集したり、ほとんどなかったりという宇宙の大規模構造が形作られたとされている。研究チームの谷口義明・愛媛大教授は「ダークマターが集まる空間で銀河が誕生し、進化していったという現在の理論が観測によって検証された」という。今後はさらに遠方の宇宙の観測を進める方針だ。
  

 暗黒物質の輪を発見 地球から50億光年 NASA
 
 米航空宇宙局(NASA)は15日、2つの銀河団(銀河の集団)の衝突の際に形成されたとみられるダークマター(暗黒物質)の輪がハッブル宇宙望遠鏡を使った観測で発見されたと発表した。
 
 
 暗黒物質は星間物質のうち、質量を持つものの、光学的に観測できない物質を指す。暗黒物質の輪は地球から50億光年離れた「CL0024+17」という銀河団で見つかったもので、直径260万光年。暗黒物質の輪の発見は「暗黒物質の存在を裏付ける最も強力な証拠の一つ」という。

 
 謎の2粒子(ヒッグス粒子とダークマター)は同じ!?阪大教授が新宇宙理論
 
ノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の理論からその存在が予測されたヒッグス粒子が、宇宙を満たす謎の暗黒物質(ダークマター)と同じものであるという新理論を、大阪大の細谷裕教授がまとめた。
 
“二つの粒子”は、物理学の最重要テーマで、世界中で発見を競っている。暗黒物質は安定していて壊れないが、ヒッグスは現在の「標準理論」ではすぐに壊れるとされており、新理論はこれまでの定説を覆す。証明されれば宇宙は私たちの感覚を超えて5次元以上あることになり、宇宙観を大きく変える。
 
ヒッグスは、質量の起源とされ、普段は姿を現さないが、他の粒子の動きを妨げることで、質量が生まれるとされる。一方、衛星の観測などから宇宙は、光を出さず安定した暗黒物質で満ちていると予想されている。細谷教授は、宇宙が時間と空間の4次元ではなく、5次元以上であると考え、様々な粒子が力を及ぼしあう理論を考えた。その結果「ヒッグスは崩壊せず、電荷を持たない安定した存在」となった。
 
欧州にある世界最大の加速器(LHC)では最大の課題としてヒッグスの検出実験が行われる。ヒッグスが不安定なら、崩壊時に観測が可能だが、細谷理論のように安定だと観測できない。ただ、新たな実験手法で検証は可能という。
 
一方、暗黒物質候補も09年末、「発見の可能性」が報告されたが、細谷理論と矛盾しないという。細谷教授は昨年8月に欧州の物理学誌に新理論を発表。秋に来日した南部博士にも説明した。南部博士は「今まで誰も気づかなかった見方で、十分あり得る」と評価したという。
 
小林富雄・東京大教授(素粒子実験)の話「美しく素晴らしいアイデア。数年で新理論を検証できる可能性がある」

 ◆標準理論 物質や力の成り立ちを説明する理論。宇宙の四つの力のうち重力を除いた電磁気力や弱い力、強い力を説明する。物質になぜ重さがあるのかを説明する南部博士の理論などが基礎になっている。


 
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