「FeliCa」や無線LAN対応のFOMA端末機が間もなく登場と、2004年6月1日から開催されている。「Agilent Measurement Forum 2004」の基調講演の中で,NTTドコモで端末開発を担当する,研究開発本部 移動機開発部 無線技術開発担当部長の千葉耕司氏が今後の携帯電話機の戦略として明かしている。。
この中で、「FeliCa」機能を搭載する最初のFOMA端末は富士通の「F900iC」とされ、既にPDC端末としてはシャープの「ムーバ SH506iC」,パナソニック モバイルコミュニケーションズの「同P506iC」,ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「同SO506iC」が電気通信端末機器審査協会(JATE)を通過していて,今後は、どの携帯電話機メーカーがFeliCa搭載のFOMA端末を開発しているのか注目されていた。
公演の中では、「F900iC」のみ紹介され、その他のメーカー動向は話されていなかった。今後は「F900iCだけでなく,今後すべてのFOMA端末にFeliCa機能を搭載する。これによりモバイルeコマースという新しいサービスを拡充していく」方向とのことですが、今年、少なくとも秋FOMAで、Felica機能を搭載するのは、「F900iC」だけになるようです。
このほかには,NECが開発する無線LAN対応機NECが開発中の「N900iL」にも言及していて、無線LANの使い方については,「オフィスの内線電話として使われている構内PHSのような使い方を想定している」として、携帯電話回線と屋内の無線LAN回線を自動で認識し切り替えるようなIP電話機能を実装してくるようです。 ※「N900iL」は,NTTドコモの携帯電話機として初めてLinuxをOSとして搭載した機種になる
「N900iL」のような考え方は、昨日KDDI/auが発表した「OFFICE WISE」という携帯電話を内線としても利用可能な法人向けソリューションとコンセプトは同じですが、auの戦略はあくまで携帯電話として特定エリアの基地局のセル内であれば内線として利用可能な方式で、携帯電話に新たな機能を付加するのではなく、基地局で対応可能な柔軟なシステムです。残念ながらNTTドコモの「>N900iL」は、無線LAN機能を付加することから機種限定となってしまい、また端末の価格的にも高くなりそうです。。
無線LANの搭載でデータ・パケット通信が無料で利用できるのであれば魅力的なのでしょうが、その辺りはどうなんでしょうか??ドコモさん。
<<UPDATE>> 注目のおサイフケータイサービス対応の第一弾端末は、P506iCとなりそうです。 P506iC発売開始!