今日のYahooに『 アブラガニ を タラバ と販売 公取委、店に排除命令へ』とニュースが掲載されていましたね。見ましたか?カニ好きとしてはとても気になるニュースですので、この記事の詳細を追ってみました。。
アブラガニ は タラバ と外見が似ており、特に脚の部分だけで販売されるとほとんど見分けがつかない。 アブラガニ を「 アブラタラバ 」「生 タラバ 」などと表示するケースもあるといい、消費者に誤解を与えると問題になっていた。
こんなインチキな商売を今でもしているなんて、インターネットや携帯をみんなが使う時代になっても、古典的な技は替わらないと言うことでしょうか。
しかし、こんな時代ですから、カニ好きならば自分で情報を収集して、自己防衛しないといけません『タラバガニ、アブラガニ - 見分け方など。ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』ここには、タラバとアブラガニの見分け方が画像でわかりやすく解説されています。
このトゲの数で見分けるのがいちばん間違いないようですが、『とげ』の多い方がタラバ?でも並んで展示販売されていないと判りません。。。。。
肝心の味ですが、 ■『タラバガニ』を茹でたものは、他のケガニやズワイガニよりもさっぱりしている。ミソもケガニなどと違ってほとんどないに等しい。逆にいえば身の食感、甘味、上品なうまみを堪能できる。また大量に食べても飽きがこない。これをしてカニの王と言われるゆえんかも知れない。茹でないで刺身、焼きがになど最近は料理方法も多様化している。
■『アブラガニ』は、タラバガニに劣らず大形で、食べでがある。味わいはタラバガニより水っぽいとか、比べられるが、それほど違いがあるわけではない。気になってあえて両種を食べ比べてみても、味の差をはっきりと区別できなかった。
と言われていますが。。味が違わないならいいか?ではなく、インチキ商売はNGといいましょうよ。
<カニ>タラバとアブラ見分け 突起数違い決め手にならず
判別が難しいタラバガニとアブラガニを見分ける目印とされていた甲羅中央部の突起数の違いが決め手にならないことが独立行政法人北海道区水産研究所(釧路市)の研究で分かった。
タラバガニと同じ六つの突起を持つアブラガニが確認されたため。消費者が見誤らないためには脚のつめの長さなどにも注意を払う必要があるという。
値段の安いアブラガニを高価なタラバガニと表示して販売していた札幌のスーパーなどが昨年6月、公正取引委員会に景品表示法違反で排除命令を受け、両者の見分け方が関心を呼んだ。
甲羅中央部の突起はタラバガニが六つ、アブラガニは四つとされた。しかし、同研究所の柳本卓研究員(37)が昨年5月、オホーツク海で資源調査のため捕獲したアブラガニ約300匹の中に突起が五つか六つあるものが15匹見つかった。DNAを調べると、タラバガニとの交雑種ではなく、純粋のアブラガニと分かった。
柳本研究員によると、甲羅全体ではタラバガニの方が突起の数が多い。脚の裏側が白っぽかったり、脚の先端のつめが、最も長い節の半分以上あるものはアブラガニだという。
缶詰などに加工され、見た目で見分けられない場合でもDNA分析で判別できる。柳本研究員は「資源調査を目的にした研究だが、偽装の防止にもつながれば」と話している。