閑静な佇まいの中、気鋭の日本料理を
広尾の閑静な住宅の一角にある、京寿々は大人のレストランの雰囲気を味わいう場所には最適です。そんな素敵なレストランをおひとつご紹介します。
重い鉄の扉を開け階段を降りると、コンクリート打ちっ放しの無機質な空間が広がる。
70坪の店内は個室とテーブル席、それにカウンター席の3つに分かれているが、中でもひときわ目を引くのが、エントランス近くに位置する、5mはあろうかという吹き抜け天井のカウンター席だ。半地下でありながら圧迫感や閉塞感がないのは、この吹き抜けの賜物である。
評判の夜のおまかせコースは、正統派でありながら3000円という破格の値段設定。付き出し2品、お造り、揚物、焼物、煮物、うどん、甘味の全8品という充実の内容だ。
もちろん、食材に対するこだわりも見事。「魚は天然物だけを使っていますし、しかも脂がのって本当においしくなる”盛り”のものだけを仕入れているので、味の違いは如実に料理に表われるんです」とは料理長の山内典克氏。この季節なら、淡路のはもを使った棒寿司や湯引きがおすすめ。
場所は六本木通りから恵比寿に向かった丁度中間あたり。立地条件は必ずしもいい場所とは言えないが、タクシーを使っても損はない、価値ある一軒だ。