2004 F1 サンマリノGPの結果を報告します。10年前にこの地でアイルトンセナが無くなった。私は当時もテレビの生中継で深夜いや早朝まで中継を見守ってセナの無事を祈っていた事を今も思い出す。
もう10年、私は今もF1を楽しみに見守ることができるのは、きっと10年前のこのグランプリがあったからだと思う。 2004年のサンマリノGPは、心配されていた雨もなく、再び快晴となったイモラは気温19℃、路面温度38℃となっている。現地時間午後2時、ジェンソン・バトンを先頭にフォーメーションラップがスタートしていく。 スタート!ジェンソン・バトンが見事なスタートを決め、トップで1コーナーへと飛び込んでいく。2位はミハエル・シューマッハ、3位はファン・パブロ・モントーヤとなっている。デビッド・クルサードが1コーナーで接触してコースオフ!トサコーナーではミハエル・シューマッハとモントーヤがサイド・バイ・サイドのバトルを演じ、直後にはモントーヤとラルフ・シューマッハが激しいバトルを見せる。そのバトルの隙をついて、佐藤琢磨がラルフ・シューマッハの前、4番手に浮上した!クルサードはピットに戻り、フロントウィングを交換している。 トップ2台が後方のマシンを引き離しはじめるが、ミハエル・シューマッハがファステストラップを記録しながらバトンを攻めたてる。1回目のピットストップを先に行なったのはジェンソン・バトン。その間にミハエル・シューマッハは、すべてのセクターでベストタイムをたたき出しながら最速ラップを記録していく。バトンから2周後にピットストップを行なったミハエル・シューマッハは、フェラーリの素早いピット作業にも助けられてトップでピットアウトを果たす! 佐藤琢磨は4番手のポジションをキープしていたが、1回目のピットストップにおいて作業に時間がかかってしまい、順位を8位まで落としてしまう。 レース中盤では5位のヤルノ・トゥルーリ、6位のルーベンス・バリチェロ、7位のフェルナンド・アロンソが接近した激しいバトルを演じている。また、佐藤琢磨の後ろにはマクラーレンのキミ・ライコネンが迫ってきている。 最後のピットストップも問題なく終えたミハエル・シューマッハは独走態勢でチェッカーを目指す。ルノーではフェルナンド・アロンソが素早いピット作業でチームメイトのヤルノ・トゥルーリをかわす。そのアロンソは4位のBMW・ウィリアムズ、ラルフ・シューマッハを追い上げ、トサコーナーでオーバーテイクを仕掛ける。ところが、ここでラルフ・シューマッハがドアをふさいだために接触、ラルフは押し出される形でスピンしてしまう。これによってラルフ・シューマッハはバリチェロの後ろ、7位まで後退する。 レース終盤、3位争いのモントーヤ対アロンソ、5位争いのトゥルーリ対バリチェロのバトルが白熱している。ここで、レーススチュワードからはアロンソとラルフ・シューマッハの接触対して、レース後に審議を行なうという発表がなされた。 残り5周、佐藤琢磨のホンダエンジンがブロー!ポイント圏内を走行していた佐藤琢磨だが、残念ながらリタイアとなってしまった。これによってマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンがポイント圏内に浮上した。 ファイナルラップ。ミハエル・シューマッハは2位のジェンソン・バトンに対して13秒のアドヴァンテージを維持している。 チェッカー!ミハエル・シューマッハが地元イモラでティフォシに今シーズン4勝目をプレゼントした。ジェンソン・バトンが2位、3位はファン・パブロ・モントーヤ、4位フェルナンド・アロンソ、5位ヤルノ・トゥルーリ、6位ルーベンス・バリチェロ、7位ラルフ・シューマッハ、8位キミ・ライコネンとなっている。バトンは自身最高位を獲得、ライコネンは今シーズンの初ポイントを獲得した。