日本国内では撲滅されたとされていた動物由来感染症「ブルセラ症」が大阪府和泉市内で営業している犬の繁殖販売業者が飼育していた犬が、ヒトや家畜などにも感染する「ブルセラ症」に集団感染した疑いがあることが9日、分かった。
約260匹の犬は業者が所有権を放棄し、現在は和歌山県内の動物愛護団体が世話をしているが、府は11日以降に全頭の採血検査をするなど、詳しい調査を実施する方針。現在、人に感染したとの報告はないという。
府動物愛護課によると、業者は約260匹の犬を飼育。流産や死産などブルセラ症の典型的症状が多発したため昨年11月、48匹を抽出して動物病院で検査したところ、19匹がブルセラ症と診断されたという。